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病棟で起きやすい与薬ミスの現状と対策

3.患者さんの医療安全管理活動への参加

 最後に、患者さんに医療安全管理活動へ積極的に参加していただきたいと思います。米国の国立研究所では、これまでの研究成果をまとめ、患者さんが注意すべき諸点をまとめています(表2)。患者さんが主体的に治療に参加することが、より安全な医療を提供するには重要であるとしているのです。医療提供者からすれば、患者さんが治療に参加できる仕組みや関わりを考える必要があります。受け取った薬が自分の薬か確認することを、患者さんにお願いすることもそのひとつでしょう。

 確かに、精神科医療では病識が希薄な患者さんが一部にいらっしゃることは確かです。しかし、どの患者さんも安全な医療を受けたいと考えているのではないでしょうか。確認をお願いすることは、患者さんの治療への関心を高めていただく機会にもなるのではないでしょうか。与薬の際に、また服薬指導において、患者さんに医療安全の観点から積極的に参加していただけることを願います。

表2.安全な医療への5つのステップ

  1. 質問や気になっていることがあれば、話をすること
  2. 服用しているすべての薬のリストを保管すること。
  3. 検査や治療方法について必ず結果を聞くこと。
  4. 入院が必要な場合、主治医や医療チームと選択肢について話し合うこと。
  5. 手術が必要になったら、これから起きることについて、必ず確認すること。
    Quality Interagency Coordination Task Force (QuIC)
参考文献
  1. 伊藤弘人.精神科医療のストラテジー.医学書院、2002.
  2. Ito H, Yamazumi S. Common type of medication error in long-term psychiatric hospitals. International Journal for Quality in Health Care 15: 207-212, 2003.
  3. Federal agencies in the Quality Interagency Coordination. Five Steps to Safer Health Care. (http://www.ahrq.gov/consumer/5steps.htm).

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。

【掲載】2003年06月27日