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第2回ニーズに応えるためにその1

グループワーク1精神保健デイケア

 グループワーク1精神保健デイケアは、精神障害回復途上者が週3回、午前10時から午後16時まで、軽作業と年に数回の旅行、野外活動、料理教室等を行っていました。参加者は、前の年に精神障害者共同作業所が地域につくられ、10数名が移っていった後も、すぐに増えて28名となっていました。

 昭和51年に始まり、10年目を迎えた当時、それまでの利用者約130名について進路を調査しました。 その結果、利用者の大半が就業を望んでいるにもかかわらず、アルバイトをしている人や雇用促進制度を用いた訓練に乗っている人は、わずか1割強に過ぎないことがわかりました。

 また、発病による体力の低下、自信のなさや劣等感に起因する緊張と不安が、就業中も日常生活の中でも、精神障害者の暮らしを圧迫していることが明らかになりました。

 さらに問題は、職業安定所の協力等でようやく見つけた職場であっても、10日や1か月で辞めてしまっていることでした。 当初は病気や障害の重たさ、しんどさのためだと考えていましたが、決してそうではなく、就業の定着を図るためのいくつかの段階にきちんとジョブコーチをつけたり、本人と定期的に話し合ったりすることが、できていないからではないかと気付きました。

 たとえ体力が低下し、疲れやすい傾向をもっていたとしても、彼らは働きたいと願っている、社会人として一人前でありたいと願っている、その思いを実現するには、保健所のデイケアだけでは無理であると考え、作業所づくりに取り組むようになりました。

 スタッフはデイケア利用者の10年間のデータを基に、保健所の家族教室で、「保健所デイケアだけでは、ただ居場所ができたというに過ぎない。働きたいと願っている人々のために、生活の向上と充実を目指して作業所が必要です。」と家族に呼びかけました。

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。

【掲載】2002年09月05日