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9)病棟内機能分化


<精神発達論、集団力動論に基づくクリニカルパス>

 現在の診療報酬制度では一病棟は60床が上限となっています。この病棟サイズが精神科入院治療上、妥当なものであるか否かが大きな課題だと考えます。さまざまな病勢、状態にある入院患者が混在する病棟などとても治療的とは言えません。とくに救急や急性期治療病棟においては、同一の病棟で入院時の急性期から回復期の退院まで治療することが前提となっているため、その点を工夫する必要があります。
 そこで我々は、病院(150床)の建て替えを機に、上記のごとき長年の憂慮を一掃すべく、病勢期による病棟機能分化(試行中の救急32床、急性期60床、慢性期58床)を行うだけでなく精神発達論や集団力動論的視点から、各病棟内をさらに機能分化するという「病棟内機能分化」を行いました。

病院機能分化と力動的チームアプローチ
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つまり、各病勢期を新生児期、乳児期、幼児期、学童(それ以降)期に見立て、各病棟にその時期に応じたゾーンを設けたのです。

当院の考える病棟内機能分化
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 つまり、各時期に応じて詰め所を中心に、観察室(ゆりかご想定)1床×2、PICU(家族想定5〜6床、※閉鎖ゾーン(幼稚園想定)14床〜20床、開放ゾーン(学校想定)12床〜34床を作りました。このように3つの病棟内をすべて4つのレベルに機能分化し、それによって集団のサイズも把握可能な個から小集団、中集団までとしたことで、看護の方向性、内容も明確にできたのです(図参照)。
※閉鎖ゾーンはスーパー救急病棟のみ



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【掲載】2006年09月01日