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医療・福祉経営アイデア図鑑
  〜ユニークな創意・くふうが医療・福祉施設を活性化させる

(ケース④)クリスマスに病院長がサンタクロースの扮装で小児病棟訪問

 地方都市に在るU総合病院のU院長(理事長も兼務)は35年の歴史を持つ同院の創業者で、今年で78歳になるが今でも元気に、週3回自らが、外来診療を受け持っている。
 U院長は恰幅が良く白髭、ふくよかな容貌で、衣装を着ければサンタクロースにピッタリ。U病院と併設する介護老人保健施設では、毎年12月25日になると入居者・デイサービス利用者、職員の子供らも参加し楽しめるクリスマスパーティーを開催しているが、10年程前からU院長はサンタクロースに扮し、人気を集めてきた。
 そして昨年からU院長はサンタクロースの扮装でU病院の小児病棟を回り、小児入院患者一人ひとりにクリスマス・プレゼントを手渡すようになって好評を博している。
 プレゼントと言っても、お菓子とか安価なグッズ、おもちゃ、文房具等、たわいのないものばかりだが、病院のトップであり、威厳のある病院長自身がサンタ役を務めベッドサイドを回ることで、患者・家族は病院に対する親しみが湧く。小さな子どもさんの中には、U院長を本物のサンタクロースだと思って、驚きの声が上がることも・・・。
 U院長は「クリスマスの時期に自宅に帰れない子どもさん達に、楽しいクリスマスを病院で過ごしてもらおうと考えて始めたことです。子どもさん達も元気になって退院してから、本物のサンタクロースに会った想い出を大切にして頂けたら幸いです」と語っている。

(ケース⑤)リハビリスタッフも参画し、機能訓練効果を促すバイキング食の提供

 脳血管障害のリハビリテーションに注力するS病院(関東地方)の患者食堂には、1週間に一度、テーブルクロスで飾られた食卓の上に、てんぷらやハンバーグ、サラダ、五目寿司、刺身の盛り合わせ等が並ぶ。最近では必ずしも珍しくはなくなった病院のバイキング食の風景だが、同院の場合は栄養士・調理師等の食事サービス部門のスタッフや介護スタッフだけでなく、PT、OT、ST等のリハビリスタッフが食事の場に付き添い、患者一人ひとりにアドバイスや指導を行うのが、他にはない特徴だ。
 PT等のリハビリスタッフは、テーブルのセッティングや介助を通してバイキング食提供に協力する他に、患者一人ひとりがお箸やスプーン、フォークを使う動作を見るのも重要な仕事。患者個々の動作を観察した上で、「スプーン・レース」や「お箸競走」等を、機能回復訓練のレクリエーションに生かしていこうという試みだ。
 バイキング食という形態は、脳血管障害の残る入院患者に「積極的な食事参加を促す」という点で、「ADL向上にも何らかの効果がある筈」と同院のPTは話している。

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。

【掲載】2013年09月06日