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「実践的病院広報戦略」第2回

医療機関のマスコミ対策(パブリシティの実際)

 病医院の情報提供活動として、パブリシティというものがあります。パブリシティとは、「商品もしくはサービス、アイデア、あるいは企業について価値ある情報を非人的方法で提供し、その費用はスポンサーによって負担されない」。つまり新聞、雑誌、テレビ等、マスメディアによる紹介記事やニュースのことを意味しています。

 都市部でも新聞の地域版に病医院の紹介記事、例えばボランティア活動や院内コンサート、名物院長紹介などをみることがあります。地方においては、施設の会議室を地域住民に開放するということが、記事として紹介されている事例を見たことがあります。自院の活動や新たに提供する医療サービス等は、地域住民にとっては一番知りたい所ですし、その橋渡し役を新聞やテレビが行ってくれるということです。

 それらは社会の公器として信頼感のあるメディアであり、そこで紹介される意義は大きいと思います。紹介されるためには、黙っていては物事が動きません。"沈黙は金"ということです。マスコミ各社に記事化できる情報を、FAXやメールで随時、発信することが大切です。

 そのためにはマスコミの窓口との関係を、折につけて築いておく必要があるということです。マスコミ各社もホットなニュースを探しています。提供するに値する情報が自院にあるのか、なければ地域や患者のためになる新たな試みを考えてみるのにも良い機会となるでしょう。

 マスコミ各社もステークホルダー(利害関係者)で、情報提供先の一つです。常に良好な関係を築いておきたいものです。パブリシティは一般的には掲載料や制作費等が無料です。しかし近年、ペイドパブという有料のパブリシティが、病医院向けにビジネス化してきています。さながら新聞記事ではありますが、実は掲載料金を支払っていたというケースです。記事風広告とも言われていますが、マスコミが取材し掲載したという形式を取るため、医療法には抵触はしないという解釈です。しかし、比較や誇大な内容を提供することは、もちろん戒めなければなりません。