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経営基本管理〜構成要素と取り組みの基本第3回

経営理念の在り方 自院の役割・機能を地域に明示することも要素として重要に

 今号から、病医院の経営理念の在り方についてです。 前回紹介した伸びる企業の経営理念の特徴を踏まえ、医療機関のケースで考えてみましょう。その要素を、1.病医院の社会的使命、2.良質な医療の提供、3.患者満足の追及、4.病医院の経営姿勢 に整理し、それぞれを少し掘り下げてみます。

1.病医院の社会的使命

診断と治療イメージ図

 まず挙げられるのは「包括医療の推進」です。周知のように、単に「診断と治療」ではなく、その前後のプロセスと言える病疾予防や健康増進、疾病の早期発見、リハビリテーション、社会復帰−といったことも含めて「医療」とし、それを実践することです。

 一方、地域住民一人ひとりのことを軸に考えると、出生から乳幼児期、学童、成人、老人へと巡るライフサイクルを通じて、連続する多様な医療サービスが受けられることも包括医療推進の結果と言えます。また、身体的な健康だけでなく、精神的な健康も包含した全人的なキュアとケアも包括医療の姿ではないでしょうか。

 もう一つ、社会的使命には「地域医療への貢献」ということも挙げられます。医療需要は質・量ともに変わってきていますが、その多様化したニーズに応えていくことで地域医療に貢献するわけです。  そのためには、医療機関の機能分化に基づいた役割分担と連携が不可欠であり、病医院は地域において、分担すべき役割や機能を明らかにする必要があることは言うまでもありません。