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診療報酬Ⅵ 「特掲診療料(在宅医療)」

2.在宅患者訪問診療料

在宅患者訪問診療料
(1)在宅患者訪問診療料の概要

 在宅患者訪問診療料は、居宅で療養している通院困難な患者に対し、同意を得て計画的な医学管理の下で定期的に患者の居宅を訪問し診療を行った場合、原則週3回(末期の悪性腫瘍等の患者を除く)を限度に1日1回算定します。
 ただし、患者の急性増悪、終末期等により一時的に頻回に訪問診療が必要な場合は、月1回に限り診療日から14日を限度として週4回以上算定することができます。頻回に訪問診療するためには、1.訪問診療の必要な旨、2.訪問診療を必要と認めた日、3.訪問診療を行った日を診療報酬明細書に付記することが必要です。
 特殊の事情で、16kmを超える場合または海路による訪問診療を行った場合は往診料に準じて在宅患者特別訪問診療料を算出します。

(2)加算
1)在宅ターミナルケア加算

 在宅ターミナルケア加算は、在宅療養支援診療所及びその連携医療機関とそれ以外の医療機関では算定要件と加算点数が次の通り異なります。

①在宅療養支援診療所(その連携医療機関を含む)以外の医療機関
 在宅で死亡した患者を死亡前14日以内に2回以上往診または訪問診療を行った場合は、所定点数に1,200点を加算することができます。
②在宅療養支援診療所及びその連携医療機関
 在宅で死亡した患者を死亡前14日以内に2回以上往診または訪問診療を行い、かつ、死亡前24時間以内に訪問し看取った場合は、所定点数に10,000点を加算することができます。ただし、死亡診断に係る費用が含まれるため、死亡診断加算は算定することはできません。
 在宅ターミナルケア加算を算定する場合は、診療内容の要点等を診療録に記載することが必要です。
2)その他の加算

 「診療時間加算」や「死亡診断加算」は往診料に準じて、所定点数に加算することができます。なお、在宅患者訪問診療料では、計画的な医学管理の下で定期的に患者の居宅を訪問し診療を行うため、往診料とは異なり緊急、夜間、深夜の加算は設定されていません。

(3)算定上の留意点

 在宅患者訪問診療料を算定するためには、診療録に訪問診療計画及び診療内容の要点を記載することが必要で、在宅患者訪問診療料に要した交通費は、往診料と同様に患者及びその家族の負担となります。
 初診料を算定した日や、再診料、外来診療料及び往診料と同時に算定することはできません。なお、緊急の往診が必要な場合は、在宅患者訪問診療料ではなく往診料及び再診料又は外来診療料を算定することになります。
 また、往診料算定日の翌日までに行った訪問診療の費用は原則算定することできません。ただし、在宅療養支援診療所及びその連携医療機関の医師が、在宅療養支援診療所の施設基準で定められている緊急時の往診担当医及び訪問看護担当者の氏名等を文書で提供している患者に訪問診療を行なった場合は、往診料算定日の翌日までに行った訪問診療の費用を算定することができます。